アメリカに本社を置くアリックスジャパン(ARllXJAPAN)というネットワークビジネス(MLM)の会社がありました。
ありました?過去形?
はい、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)は2022年9月30日をもって日本での営業を終了すると発表がありました。
ネットワークビジネス(MLM)業界は新しい会社が出ては消えていくことは日常茶飯事、入れ替わりの激しい業界です、
しかしそれは一部の新興企業におけることであり、アリックスのようなアメリカでも日本でも実績のある会社の営業終了は一大ニュースと言えます。
いったい何があったのでしょうか?
その経緯について紹介していきます。

アリックス(ARllX)の会社概要

【アメリカ本社】
代表 | フレッド・クーパー |
設立 | 2011年7月4日 |
所在地 | アメリカユタ州 |
【アリックスジャパン】
法人名 | ARllXJAPAN合同会社 |
所在地 | 〒106-0041 東京都港区麻布台3-5-7 |
代表 | ゼネラルマネージャー(GM)/職務執行者 宮城 邦夫 |
顧問弁護士 | 千原 曜 |
事業内容 | 健康食品、化粧品輸入及び製造販売 |
設立 | 2012年4月18日 |
連絡先 | TEL 03-4579-5990 FAX 03-6736-0626 |
アリックス(ARllX)の軌跡
最高責任者フレッド・クーパーは統計学や生産管理学の大学教授を務めたのち、ユサナ・ヘルス・サイエンスという会社社長へ就任、5年間で売上高を500%増大させました。
その後の2011年7月4日、アメリカの独立記念日であるこの日にユサナの従業員数名とアリックスを開業します。
アリックス(ARllX)開業後もこれまで培ってきた経営手腕をいかんなく発揮し、アメリカをはじめ日本、中国、香港、台湾、ロシアなど世界16か国で事業展開、2018年にはグループ全体を通じて約160億円もの売上を記録しています。
日本においても2012年の設立以降順調に業績を伸ばし、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)は2020年の日本国内ネットワークビジネス(MLM)ランキングにおいては33位にランクインしています。
日本におけるアリックス(ARllX)の特徴としては、20代から30代の比較的若い会員が多いところにあります。
会員同士が集まって盛り上がっているような写真をSNSに投稿してるのをよく目にしたことがありました。
アリックス(ARllX)の製品
- ヘアケア・ボディケア用品(リヴィーブ)
- スキンケア化粧品(ジョヴェイ)
- サプリメント(ニュートリファイ)
- エッセンシャルオイル(プライム)
- 空気清浄機・ウォーターボトル(ピュリティ)
- 旅行(アリックストラベル)
アリックス(ARllX)のビジネス費用
アリックス(ARllX)でネットワークビジネス(MLM)の活動を行う場合は以下の費用が必要となっていました。
- 登録費 3,000円
- 初回製品購入費 38,000円~257,700円
- 定期購入費 16,000円以上
ビジネス登録する際に、いくつか種類のあるスターターパックからいずれかを購入する必要がありますがどれも高額です。
一番高いものでは25万円以上と、とても普通の人が簡単に払える金額ではありません。
また、定期購入にあっても16,000円以上と安くはない金額であるため、すぐにメンバーを作れる人でなければネットワークビジネス(MLM)の継続が難しいものであったことが窺えます。
ニューエイジ社に買収
2020年7月、モリンダジャパン(本社東京都)の親会社であるニューエイジ・ビバレッジコーポレーション(以下ニューエイジ、本社アメリカコロラド州)はアリックス(ARllX)を買収し、ゼンノア(本社アメリカユタ州)などネットワークビジネス(MLM)企業5社を経営統合すると発表しました。※参照記事はこちらから
企業合併によりこれからますます勢いが加速するかも!と一部アリックス(ARllX)会員の間では盛り上がっていたのかもしれませんが…
冷静に考えると買収された側だし、自社で経営が安定しているなら合併の必要もないのでは…アムウェイとかはそんなことしないし…と当時個人的には感じていました。
※最近(2022年10月時点)ではニューエイジが破産申請を検討しているとの噂も耳にしています。
9か月間の業務停止命令
順風満帆かに思えたアリックス(ARllX)ですが、大きな転機が訪れます。
2020年11月19日、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)は消費者庁から特定商取引法第39条第1項の規定に基づき、11月20日から9か月の期間中の業務を停止する命令を受けました。
なぜこのような命令が下されたのか?
アリックス(ARllX)のビジネス会員が勧誘の際に、連鎖販売取引について十分な説明を行わずに契約をさせていたことなどが問題となったようです。
通常、ネットワークビジネス(MLM)において新たな会員等を勧誘する場合は、ネットワークビジネス(MLM)の勧誘であることを相手に伝え、契約前にカタログや概要書面などを勧誘する相手に渡し、商品とビジネスについて十分な説明を行わなけらばいけないと特定商取引法において定められています。
アリックス(ARllX)のビジネス会員は、こうした法律で定められている事柄を遵守せずに勧誘活動を行っていたことが相次いで判明しました。
勧誘の際にネットワークビジネス(MLM)についての十分な説明がなかったり、契約前や契約後になっても概要書面を渡さないなども多々あり、
それだけでなく、ネットワークビジネス(MLM)の勧誘であることを隠して相手と接触し、複数人で長時間にわたり勧誘をし続けるなど、その悪質極まりない行動の数々に、消費者庁が業務停止命令を下すに至ったということです。
アリックス(ARllX)の悪質な勧誘によって消費者庁に寄せられた相談件数は、2020年10月までになんと2,000件以上!
消費者庁が発表した概要はこちらから確認してください。
約90%の会員が離脱

9か月間の業務停止命令を受けたアリックスジャパン(ARllXJAPAN)ですが、予期せぬ事態はこれに留まりませんでした。
アリックスジャパン(ARllXJAPAN)の中核的存在であったトップリーダー4名が新会社クオリア(QUALIA)を設立、自分のグループごとごっそりとアリックス(ARllX)を離脱していまいます。
その規模はアリックスジャパン(ARllXJAPAN)の全会員の約90%ほどと言われています。
約90%もの会員ですから、なかには業務停止命令に繋がるような活動をしていた会員も当然含まれるでしょう。
責任を果たすどころか何食わぬ顔でまた活動をしているとは…なんと表現すればいいのか…
ほとんどの会員を失ったアリックス(ARllX)は当然のことながら多大な損害を負ってしまいました。
このような事態を招いたアリックス(ARllX)の元トップリーダーであり現クオリア(QUALIA)の取締役員4名は、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)及び米国アリックス(ARllX)本社へ多大な損害及び重要な契約違反を犯したことを理由に訴訟を起こされ、今も裁判で争っている最中なんだとか…
クオリア(QUALIA)やこの裁判の動向も気になるところです。
※クオリア(QUALIA)について詳しく触れている記事もありますので是非ご一読してみてください。
その後のアリックス
2021年8月、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)は消費者庁から命ぜられた業務停止期間を終えてネットワークビジネス(MLM)の新規勧誘活動を再開させます。
業務停止期間中の取組や今後の展望について、代表者である宮城氏の記事がありました。※出典日流ウェブ
一部のみの内容ですが、コンプライアンスの強化とこれまでのリクルート方法の見直しを行ってきたことが窺えます。
新しいアリックス(ARllX)として再出発を図りましたが、9か月間もの業務停止期間と多くの会員が離脱した損害を取り戻すことは容易ではなく、その後の目立った活躍はありませんでした。
何よりも、アリックス(ARllX)会員の勧誘活動の実態が明るみに出たことによるイメージの悪化は計り知れないものであったかと想像されます。
ついに日本での営業終了、撤退へ
2022年9月2日、アリックスジャパン(ARllXJAPAN)は公式ホームページ上で同年9月30日をもって営業を終了することを発表しました。
既に公式ホームページは削除されていましたが、掲載されていた内容は以下のとおりでした。
この度、ARllX JAPAN合同会社は、2022年9月30日をもって営業を終了し、解散決議を経て2022年度中の生産結了を目指すことになりましたので、お知らせいたします。
2022年以降、業務の回復に全力で務めて参りましたが、力及ばず事業を清算する以外に選択肢が見つからず、ご期待をお寄せいただいておりました会員の皆様には深くお詫び申し上げます。また、予定しておりましたニューエイジグループ企業との統合計画は無くなり、存続会社となる法人はございません。
なお、製品の販売は2022年9月30日をもって終了いたします。9月30日までに発生したコミッションにつきましては、2022年10月11日までに規定どおりお支払いいたします。
本件につきまして、ご登録の会員の皆さまには、個別に郵送・メールにて詳細をご案内いたします。
これまでに賜りましたご厚情に改めて深く御礼を申し上げます。長年のご愛顧、誠にありがとうございました。
ARllX JAPAN合同会社
ゼネラルマネージャー
宮城 邦夫
※参照記事はこちらから
ホームページの記載内容や参照記事にもあるように、ニューエイジ社と予定されていた経営統合も白紙となりました。
この統合が生きていれば…それでも営業終了は時間の問題であったでしょうか。
いずれにしても、2010年代を20代の若者を中心として拡大したネットワークビジネス(MLM)企業アリックスジャパン(ARllXJAPAN)合同会社はその幕を下ろすこととなりました。
アリックスの日本営業終了に思うところ
実は私事ですが、2020年5月ごろにアリックス(ARllX)の勧誘を受けていました。
その時はネットワークビジネス(MLM)の何たるかも何もわからない状態で
「会社が凄い」「製品が凄い」「ボーナスプランが凄い」「一緒に自由とお金を手にしよう!」
そんな夢のあるような、いいことしかないような話を怪しいと思いながらもなんとなくで約10万円分の製品を購入、登録してしまいました。(ちょうどこの頃、安倍晋三元首相が全国民へ10万円のコロナ給付金を与えることを政策として実施し、懐に余裕のある時期であったことも甘い決断へ拍車をかけました)
しかし、これは本当に大丈夫か?と思い悩み、ネットでくまなく調べていたところ、ネットワークビジネス(MLM)業界について教えてくれる無料講座に出会い受講しました。
そこには思いもよらない真実が隠されていて…私が受けた勧誘や私にとってのアリックスでのリスクなど全て納得できる内容ばかりでした。
その後、すぐにクーリングオフを申請、無事購入した金額が戻ってきました。
その半年後にアリックス(ARllX)が業務停止命令を受けるとは…あの時引き返すきっかけに出会えてよかったと心の底から感じました。
そんなことがあったからか、アリックス(ARllX)には何だか感慨深いものがほんの少しだけあるような気がしています。
アリックス(ARllX)の日本での営業終了は、自業自得と言って差し支えないかと思います。
それだけのことを長年繰り返してきたのですから…
しかしながら、9か月間の業務停止命令後、会員の大量離脱が引き金であることは明らかであり、これが無ければもしかしたらアリックス(ARllX)は健全なネットワークビジネス(MLM)の会社として再生していたのでは…そんなことを考えてしまいます、少しだけ。
アリックスジャパン(ARllXJAPAN)の宮城氏に同情の余地はありませんが、自らの過ちを認め受け入れ、残ってくれた会員と再生の道を辿ろうとしていたかのように思えます。
残念ながら力及ばず日本での営業を終了することとなりましたが、最後までその責任を果たそうと尽力していたことと思います。
また、アリックス(ARllX)の日本撤退の知らせを受けて、そのきっかけを作った人たちはどう感じているのでしょうか…
ネットワークビジネス(MLM)は会社選びが重要な第一歩!!
残念ながらネットワークビジネス(MLM)の会社には、業務停止命令を受ける会社がしばしばあることは紛れもない事実です。
業務停止期間を終えて再生する企業もいくつかありますが、今回のアリックス(ARllX)のように営業終了にまで至る会社もあります。
いずれにしても、法律に触れるような勧誘を行っている会社やグループに属して活動をすることは避けていかなければなりません。
ネットワークビジネス(MLM)での勧誘には、会社の実績や将来性、若しくは夢のある報酬プランで魅了してくることも多いです。
しかし、令和となった不安定な現代においてそのような未来予想図に信憑性はあるのでしょうか?
しっかりと自分の現状と向き合い、自分自身に適した会社、環境を選ぶことが重要な第一歩となります。
会社の現状、製品、コスト、報酬プラン、展開方法、リスク…様々な観点から考察しなければなりません。
私にとっては、ネットワークビジネス(MLM)業界の思いもよらない現状を知れたことは大きなヒントと後押しとなりました。
もし今の会社や現状で悩んでいる方がいたなら、ぜひ一度覗いてみてくださいね。
あなたにとっても大きなきっかけとなるかもしれません。
※私が大きなきっかけを掴むことができたネットワークビジネス(MLM)の無料講座はこちらからです!!

口コミ集客時代は終焉?
ネットワークビジネス(MLM)業界においては長らく、人から人へ伝え歩く口コミ集客による組織拡大、構築が主流として行われてきました。
しかし、昨今はネットワークビジネス(MLM)の悪評は広まり、世間から冷たい視線を向けられることも多々
さらに、本業や家事育児に追われる現代人にとって、使える時間もお金も限れれている…
アポを取ったり。ABCのたびに交通費をかけて出かけたり(結果が伴わなければ気持ちもボロボロ…)
セミナーのたびにお金が取られたり…
従来の方法では、普通の人にとって、組織を拡大することはおろか、活動を続けていくことすら困難な時代になっているのかもしれません
世の中は流動的、だからこそ、求められるのは変化ではないでしょうか?
その時々、時代に適した方法へシフトチェンジする姿勢が必要なのかもしれませんね。
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今や一人一台、スマホを所持している時代です。
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私のような田舎暮らしの人にとっても、インターネット集客であれば無理なくネットワークビジネス(MLM)に取り組んでいけるでしょう。
ネットワークビジネス(MLM)が日本に訪れたのは約50年前の昭和です。
現代は令和の時代、昔とは何もかもが違います。
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