ネットワークビジネス企業リーウェイ、業務停止命令の実態は??

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「近い将来アムウェイを超える!!」

リーウェイ(RIWAY)のディストリビューターには、そんな言葉を口にしている人が多くいるそうです。

実際に調べてみると、東南アジア各国で事業を拡大している、確かな実力と勢いの感じられるネットワークビジネス(MLM)企業であることが判明しました。

しかし、それと同時に様々な問題点も浮上しています。

そして、日本支社であるリーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)は消費者庁より2021年には6か月間の業務停止命令を受けるというニュースも流れてきました。

2022年2月には業務停止命令期間が終了するリーウェイ(RIWAY)。

どんなネットワークビジネス(MLM)の展開をしているのか、調べてみました。

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リーウェイ(RIWAY)はどんな会社?

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リーウェイ(RIWAY)は2008年にシンガポールで設立されたネットワークビジネス(MLM)企業です。

RIWAYの社名には、「Right Way」=正道の略称が由来となっています。

設立後は、マレーシア、インドネシア、台湾、タイ、フィリピン、ミャンマーなど東南アジア各国へ進出を果たしています。

2018年には6,700億円もの売上を計上しているそうです!

リーウェイ(RIWAY)の特筆すべきは、プラセンタサプリのPURTIER PLACENTA(パーティアプラセンタ)という製品1本のみで事業を拡大したというところです。

1種類のみの製品で、自国のみならず他国へもマーケットを拡大させ成功を収めているネットワークビジネス(MLM)会社はそうそうありません。それもわずか10年の間に。

勢いが止まらないリーウェイ(RIWAY)は今後、ヨーロッパやアメリカ、中国にも進出予定であるそうです。

日本には2018年にリーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)として東京支社が設立しました。

その後、大阪、愛知、福岡、大分へ支部を設立しています。

ゆくゆくは日本国内だけでも40支社を作る計画なんだとか!

40作るんだったら47都道府県全てに作ればいいのに…それもゆくゆくの計画かもしれませんが。

リーウェイ(RIWAY)のHPを開くと、役員が華麗にポーズを決めて整列していたり、キラキラして圧倒されるイベント映像など、いかにもネットワークビジネス(MLM)の会社だな~という雰囲気の動画が流れています。

HP上では問い合わせ先としての情報が記載されていました。

日本の東京支部に関する内容を紹介します。

社名リーウェイジャパン株式会社
所在地〒105-0003 東京都港区西新橋3-16-11 愛宕イーストビル12階
電話番号03-3436-6168

企業理念

「全てにおいて卓越した自由人生」

それがリーウェイ(RIWAY)の企業理念です。

創業以来より、高品質な製品を通じて人々の生活をより良くし、夢の実現のプラットフォームを提供する、という目標を掲げています。

企業理念を果たすために6つの目標を設定、それらを人生の真理とまで謳うリーウェイ(RIWAY)の強い信念のようなものを感じます。

  • 経済的目標:自由な経済を追求できるスタートアップのプラットフォームを提供し、マーケットの可能性と需要を掌握します。
  • 健康的目標:健康な心身を持ち、質の高いライフスタイルを追求することにより、夢を実現させます。
  • 社交的目標:ソーシャル活動の輪を広げ、モラルやマナーを大切に、人々に良い影響を与えていきます。
  • 家庭的目標:より多くの、幸せを求める家庭を助けることを理念とし、歓びに溢れる暖かい家庭を創ります。
  • 思想的目標:的確な考え方を提供し、レベルアップと知識の充実に邁進し、更なる高みを目指します。
  • 精神的目標:正直に、まっすぐに、ポジティブにという精神を貫徹し、精神的な豊かさを擁する誠実な人間となります。

特定商取引法違反による連鎖販売取引停止命令(6か月)

2021年8月3日、消費者庁はリーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)に対し、特定商取引法第39条第1項の規定に基づき、令和3年8月3日から令和4年2月2日までの6か月間、連鎖販売取引に係る取引の一部等(勧誘や申込受付、契約締結等)を停止する行政処分を下しました。

なぜこのような処分を下されることになったのか?

それは、会員の勧誘方法に問題がありました。

消費者庁の資料によると、事実とは異なる事柄を謳う不実行為(特定商取引法第34条第1項)、利益を得るのが確実であるとさせるべき断定的判断の提供(特定商取引法第38条第1項第2号)の行為があったとし、これらの行為が特定商取引法の規定に違反していると認められました。

規定に違反されていると認められた行為の一部が消費者庁の公表資料で発表されていました。

【事例1】(商品の効能につき不実のことを告げる行為)
勧誘者Zは、令和2年8月、知人である消費者Aを飲食店に呼び出し勧誘者Yと共に、本件連鎖販売契約を締結するよう勧めた。
さらに、その翌日、Zは、メッセージアプリにより、Aに対し、「・〇〇(注:特定の氏が記載されている。)さん・大阪府出身・40代・2020年6月25日登録・飲み方平日は2粒、休日は3~4粒飲んでます。《飲む前》薄毛が広がりつつあり、育毛剤やらを使ってもダメで諦めた。健診結果が良くない状態が数年続いて、青汁などを飲んでも効果がみられなかった(コレステロール高め/糖尿病になりかけ)。ヘルペスの発症時期が短めになってげんなり。ひどい場合は髭を剃れずマスクをしながら仕事。【飲んだ後】飲んで数日後に急に禿げていた部分にかゆみが生じ、スマホのカメラ機能で見てみたら毛根ができていて、しばらくしたら毛がたくさん生えるようになりました。2ヶ月経ってもヘルペスが発生しなくなり嬉しいです。顔に保湿感が出たせいか、モチモチ感が半端ないです。」などとメッセージを送信し、あたかも本件商品に発毛及びヘルペスの発疹予防の効能があるかのように告げるとともに、「僅か¥315,000で永久にダイヤモンドという、最高のポジションを獲得出来、ノルマ無し!」、「Aちゃんは、素晴らしい本体の目標達成の為に資金が必要だと思う!その足しに出来ると思います!」などとメッセージを送信した。その結果、Aは、同年9月、リーウェイジャパンと本件連鎖販売契約を締結した。

引用元:消費者庁

【事例2】(商品の効能につき不実のことを告げる行為、断定的判断の提供)

勧誘者Y及び勧誘者X外1名は、令和2年9月、飲食店において、本件連鎖販売契約の締結について、Xの知人である消費者Bを勧誘したが、その際、YがBに対し、「商品は鹿のプラセンタ。非常に良いもので、糖尿病に効く。すごく重症な糖尿病の知り合いが、飲んで治った。」などと、あたかも本件商品に糖尿病の治癒及び改善の効能があるかのように告げるとともに、「私は、何百万と稼いでいる。目標は1,000万。このビジネスは儲かります。」、「上から下に順々に人が付いていく。下に必ず付けるから損はしない。」、「素晴らしい会社で、利益出てます。儲かります。」などと告げた。さらに、X及びYは、XがBに対し、「私あれだけ痛い痛い言っていたのが痛いと言わなくなったでしょ。股関節良くなった。」などと告げた上、BからBの股関節痛について「良くなる?」と尋ねられると、X及びYが「良くなる。」などと告げ、あたかも、本件商品に股関節痛の改善の効能があるかのように告げた。その結果、Bは、同年10月、リーウェイジャパンと本件連鎖販売契約を締結した

引用元:消費者庁

これらの勧誘行為はほんの一部でしかなく、実際に消費者庁には400件の相談が寄せられていました。

なかには、一度契約を結んだらクーリングオフができない旨の不実行為を行っていた会員もいたようです。

また、リーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)に対する行政処分に加え、代表取締役林汶鋒氏、ゼネラルマネージャー陳建欣氏、それぞれ個人としても同様の期間、業務を開始することを禁止する行政処分を受けています。

林氏はリーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)の役員の立場にあり、陳氏は役員と同等以上の支配力を有すると認められる者として、これら行為を先導したとされ行政処分を受けるに至りました。

消費者庁ではリーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)に対し、再発防止対策を講じ、コンプライアンス体制を構築することなどを指示しています。

これらに対し、リーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)及びリーウェイ(RIWAY)本社からは、業務停止期間を終えた現在でも明確なアクションを確認することはできませんでした。

それどころか、公式HP上では行政処分が為された旨の記載もありません。

もう一度リーウェイ(RIWAY)の理念を振り返りましょう。

社名には「正道」の思いが、「誠実」「正直」といった言葉で理念を掲げています。

一体リーウェイ(RIWAY)の思いとは、理念とは、何だったのでしょうか?

リーウェイ(RIWAY)の製品

PURTIER PLACENTA(パーティアプラセンタ)

リーウェイ(RIWAY)は、後にスキンケア製品であるCONSCIENTIOUS(コンシエンシャス)を発売するまではこの製品一本のみを扱っていました。

リーウェイ(RIWAY)をここまで飛躍させたのもPURTIER PLACENTA、といっても過言ではないでしょう。

PURTIER PLACENTAは「飲む幹細胞サプリメント」と呼ばれています。

製品名にプラセンタとありますが、一般的なプラセンタのサプリメントとは一味違います。

鹿のプラセンタ(胎盤)から採取した幹細胞を生きたままフリーズドライし、酸素を抜き、窒素を補充した状態で保管します。

これら特殊技術によってカプセル状に精製し、生きたままの幹細胞を飲むことができるという、日本では初となる幹細胞サプリメントです。

気になる価格ですが、1つ48,600円です。

一つに60粒入りなので、一粒あたり800円ですね。

製品の品質がもの凄く高いせいでしょうか…他のサプリメントと比べてもかなり高めです。

ネットワークビジネス(MLM)の製品は一般のものより高めであることが多いですが、PURTIER PLACENTAはそれらと比べても高い価格設定になっています。

CONSCIENTIOUS(コンシエンシャス)

CONSCIENTIOUSは、2018年にリーウェイ(RIWAY)の第二の製品として発売されたスキンケア製品、化粧水になります。

ちょうど、日本に進出するのと同じタイミングで発売されたことになりますね。

CONSCIENTIOUSには男性用と女性用に分かれており、それぞれにスプレータイプマスクタイプがあります。

CONSCIENTIOUS~エッセンススプレー

エッセンススプレーには、植物由来の特殊成分が27種類も含まれています。

実はこのエッセンススプレー、水を全く使用していません

一般的に販売されている化粧水などのスキンケア製品には、成分中に水分が多く含まれていることが多いです。

水を全く使用していないエッセンススプレーですから、いかに高濃度の成分が含まれているか、その差は歴然ですね。

むしろ、化粧水、というジャンルとも違うような感じもします。

価格は、男性用も女性用も2本入りで48,600円です。

一本24,300円ですので、こちらもかなりの高額な価格設定となっています。

CONSCIENTIOUS~コンシエンシャスマスク

この画像だけ見るとオペラ座の怪人みたいに見えるのは私だけ…ですよね、失礼しました。

コンシエンシャスマスクは2020年に発売が開始され、CONSCIENTIOUS製品としては第二世代としての位置付けになります。

コンシエンシャスマスクにも、エッセンススプレーと同じ成分が含まれています。

スプレーで肌に振りかけるより、マスクで直接肌にフィットさせるとより高い効果が得られそうですね。

気になる価格は、20枚入りでこちらも48,600円です。

一枚当たり2,430円…あまり細かく計算しない方がいいのですかね、やはり高めに感じてしまいます。

それだけ製品の品質にこだわっているということなのでしょう。

PURTIER PLACENTAの安全性に不安が…

品質は本物?一部地域では販売禁止

リーウェイ(RIWAY)を大きくのし上げてくれたPURTIER PLACENTAですが、一部の国ではその安全性に対し疑念を抱いているようです。

実際に、アラブ首長国連邦(UAE)では製品の販売が禁止され、フィリピンの保険当局からはその効果効能に対する裏付けがないとして警告が来ているようです。

このような事態となった背景には、PURTIER PLACENTAに示されている効果効能に対し、明確な臨床試験がなされていないことが問題となっているようです。

詳細については、UAEのニュース記事に記されています。

※参考記事 UAE HEALTH

疑念を持たれたなら、それが真実である証明をすればいいだけのこと…嘘がないのなら。

ですが、リーウェイ(RIWAY)はこれら疑念や警告に対し、その後も臨床試験を行うことはありませんでした。

効果効能の裏付けに関しては、日本でも似たような出来事があります。

リーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)に対する業務停止命令に関わる消費者庁の資料には、会員が「がんが治る」などと告げていたことに対し、その裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めましたが、リーウェイジャパン(RIWAYJAPAN)ではこの求めには一切応じませんでした。

このことが不実のことを告げる行為があったものとみなされ、業務停止命令に至る要因となりました。

ちなみに、UAEのニュース記事が掲載されたのは2018年でした。

リーウェイ(RIWAY)が日本進出を果たしたのは2018年…もしかしたら日本の会員は海外で起こっている出来事を、製品の効果効能に裏付けがないことを知らずにネットワークビジネス(MLM)の活動をしていた可能性もありますが…だからといって、がんが治るなどと簡単に口にしていいこととは言えませんが。

さらに、リーウェイ(RIWAY)2つ目の製品であるCONSCIENTIOUSエッセンススプレーの販売が開始されたのも2018年です。

なんだかあまりにもタイミングが良すぎる気がするのですが…

模倣品が出回っている?ネット上では価格崩壊も

リーウェイ(RIWAY)のPURTIER PLACENTAですが、インターネット上では模倣品が多く出回っているという記事を多く見かけます。

模倣品は製造元が不明であるものが多くあります。

PURTIER PLACENTAは赤いカプセルでコーティングされいるのですが、一目見ただけで本物かどうかを区別するのは不可能に近いです。

模倣品を口にしたことで健康に悪影響が出たという被害もあったそうです。

インターネットのショッピングサイトを見ると、CONSCIENTIOUS含めリーウェイ製品が定価よりかなり安い価格で売られているのを見かけます。

お得に買えるからといって、安易に購入するのは避けた方がよさそうですね。

リーウェイ(RIWAY)の今後の姿勢に注目

シンガポール発祥のネットワークビジネス(MLM)企業、リーウェイ(RIWAY)はどんな会社なのか?

確かな実力を持っている会社であるということは認識できますが、その姿勢についてはやはり多くの疑念を抱かざるを得ません。

日本、海外各国で様々な問題が起きていますが、これらに対し、ある意味で傍観をしているかのようにも見えます。

リーウェイ(RIWAY)で起きた問題、特に日本における業務停止命令は、単なるインターネットやSNSの噂や誹謗中傷ではなく、歴とした事実、コンプライアンス意識の欠如によるものです。

誠意ある人、会社であるならば、どんなことであれご迷惑をおかけした方々に対し、何らかの姿勢や行動を見せることと思います。

これまでリーウェイ(RIWAY)は、いずれの問題に対しても公式の見解などを示すこともありませんでした。

リーウェイ(RIWAY)は今後の展開として、欧米などへの海外進出や日本支社を増やすことを掲げていますが、日本以上にコンプライアンス意識が厳しい欧米各国でネットワークビジネス(MLM)で事業展開がなされるのでしょうか?

リーウェイ(RIWAY)は今後「正道」の名のもと、どんな展開をしていくのか、注目していきたいですね。

リーウェイ(RIWAY)のネットワークビジネス(MLM)の展開方法、報酬プランなどについてまとめた記事も作成しました。

そちらも参考にしていただけたら幸いに思います。

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